ちぐさのひとりごち

流されるがままに生きてきた人が想うことをたまーに書きます。

みやこの西北ワセダのとなり

今週のお題「好きな街」

バカ田バカ田バカ田〜。

学生時代から社会人になり転勤になるまで都営荒川線の都電早稲田のあたりに住んでいました。文字通りワセダの隣らへん。

山手線の内側とはいえ、最寄が路面電車駅、地下鉄やJR私鉄までは20分程度の徒歩が必要で、文京区と豊島区と新宿区の区境が入り組んでいる、何かちょっとした隠れ辺境のような場所で、自然もとても豊かな情緒あふれる街でした。神田川の桜並木を眺めながら一杯ひっかけたり、椿山荘の庭や新江戸川公園を散歩したり。未だに銭湯があり、ふらっと入りに行ったり。かぐや姫さんの神田川の銭湯ってここかなーなんて思ったり。

利点は、駅は遠いのですが実は都営バスの営業所が近いので、新宿上野までは乗り換えなしで行けるし、都電で池袋大塚あたりもふらっ行けるという、アクセスの良さが実は隠れた魅力です。不動産情報にはあまり出てこないですけど。都バスを使いこなすようになるととても便利です。定期を持つと区間制限なくどこまでも乗れるのも良かったです。

そういえば歩いて池袋に向かい、雑司が谷鬼子母神あたりをうろつくのも楽しいです。京極堂の姑獲鳥を読んでから行けばなお楽しめます。ずっとアクセスが悪くていい具合に手付かずだったのですが、副都心線が出来て少しは変わっちゃったんですかねー?

学生街の近くなので飲食店や弁当屋は安くて量の多いお店が多く、かなり外食には不自由しなかったです。まぁ、味はお店によりけりですけれど。個人的にはおでん屋さんで樽酒頼んで塩をマスの先に乗せ、おでんを食みながらチビチビやるのが幸せでした。

今は四ツ谷に移ったそうですけど、住んでいた頃は元祖一条流がんこの総本家も近くにありました。最初は何が美味しいのかさっぱりわからなかった悪魔ラーメンも、気付いたら週に一度食べたくなる不思議な食べ物でしたね。土曜日のスペシャルは毎週楽しみにしていました。

そこのオヤジさんも絶賛していた面影橋の栄家という蕎麦屋の中華そばが異様に美味くて、それこそ文字通り連日食べに行ったりしましたね。あの透き通ったスープとふんわりしたチャーシューは一生忘れない。もう閉店しちゃったそうで、残念です。あの味をまたどこかで食えないものかと。

食い物の思い出ばかりになってきた…。いかんいかん。

これから学生になられる方や、東京の西側に通勤することになった方には、おすすめの地域です。家賃も近隣に比べると少しお安いですし。候補にされてみてはいかがですか?